よく晴れた冬の日の朝って、
放射冷却の影響で寒いですよね~。
なかなか布団から出られなくて
困っちゃいます(^^)
この放射冷却現象についてまとめました。
●放射冷却の仕組み
放射冷却とは、
物質が熱を外に出して(放射)冷える(冷却)
現象のことです。
気象での放射冷却の仕組みはというと・・・
昼、太陽からの熱を受けて、地面があたたまる
↓
夜、地面の熱が赤外線という形で大気中に
放出される
↓
地面が冷えてくる
↓
地面に接している空気も冷えてくる
↓
朝、寒っ
・・・こんな感じです(^^)
地面が冷えると空気も冷えて、
気温が下がるわけですね。
●放射冷却ですごく寒くなるには
放射冷却の影響が強く出る
=すごく寒くなるには、
次のようないくつかの条件があります。
・よく晴れている
地面から放出された赤外線は、
雲があると雲に吸収されます。
雲は吸収した赤外線を再放出しますが、
この時、赤外線の一部は地面に戻ってきて、
地面をあたためることになります。
よく晴れていると、この現象が起こらず、
地面から放出された赤外線は
どんどん宇宙空間へ出ていくので、
冷え込みが強まることになります。
・乾燥している
空気中の水蒸気も
雲と同じような役割をします。
水蒸気が地面から放出された赤外線を
吸収・再放出して、
赤外線の一部が地面に戻るわけですね。
空気が乾燥していると
この現象が起こらないので、
晴れている時と同じように
温度が下がりやすくなります。
・風が弱い
放射冷却は、地面の冷たさが
地面近くの空気に伝わることによって
起こります。
でも風が強く吹いていると、
冷たくなった空気とそうでない空気が
混ざることになります。
なので、無風の時の方が
放射冷却は強くなります。
・地形
冷たい空気がたまりやすい地形の方が、
放射冷却は強くなります。
沿岸部よりも内陸部、中でも、
山に囲まれていたり盆地だったりすると、
冷たい空気がたまりやすくなります。
冷たい空気がたまっている状態のことを、
「冷気湖」や「寒気湖」と呼んだりもします。
ちなみに、夏にも放射冷却は起きていますが、
夏は体感的に寒く感じることが少ないので、
話題になることはありませんね(^^)