ワールドマラソンメジャーズ世界6大大会の一覧です!

マラソン マラソン

ワールドマラソンメジャーズとは

ワールドマラソンメジャーズ
(World Marathon Majors=WMM)は、
2006年に始まったマラソンの世界シリーズです。

2015年から、
アメリカの製薬会社アボット・ラボラトリーズが
タイトルスポンサーになったので、
現在の正式名称は
アボット・ワールドマラソンメジャーズ
(Abbott World Marathon Majors=AWMM)
です。

対象となるレースは、
・東京マラソン(TOK/3月)
・ボストンマラソン(BOS/4月)
・ロンドンマラソン(LON/4月)
・ベルリンマラソン(BER/9月)
・シカゴマラソン(CHI/10月)
・ニューヨークシティマラソン(NYC/11月)
の世界6大マラソン大会と、
・世界陸上競技選手権大会(WCM/2年に1回)
・オリンピック(OLY/4年に1回)
です。

各レースで5位以内に入ると、
・1位:25ポイント
・2位:16ポイント
・3位:9ポイント
・4位:4ポイント
・5位:1ポイント
が与えられます。選手たちは
シリーズごとの総合ポイントを競い合います。

近年のシリーズは以下の通りです。
Series XV(シリーズ15)
…2023年3月東京~2023年11月ニューヨーク
Series XVI(シリーズ16)
…2024年3月東京~2024年11月ニューヨーク

シリーズの上位5選手には、
以下の賞金(合計100,000ドル)が授与されます。
・1位:50,000ドル
・2位:25,000ドル
・3位:12,500ドル
・4位:7,500ドル
・5位:5,000ドル
部門は、男子/女子/車いす男子/車いす女子の
4部門で、賞金総額は、
100,000ドル×4部門=400,000ドルです。

では、毎年行われるレースの概要です。

世界6大マラソン大会

東京マラソン

・英名:Tokyo Marathon
・開催国:日本
・開催日:3月
・開始年:2007年
・最高記録男子:2:02:16
(ベンソン・キプルト/ケニア/2024年)
・最高記録女子:2:15:55
(ストゥメアセファ・ケベデ/エチオピア/2024年)

ワールドマラソンメジャーズに
途中参入(2013年)した、唯一のレースです。

当初は、東京都庁がスタートで
東京ビッグサイトがゴールでしたが、
2017年からゴールが東京駅前に変更されました。
また、2019年以降、それまでの2月開催から
3月開催に変更されました。

日本人の優勝者は
・新谷仁美(2007年/女子)
・那須川瑞穂(2009年/女子)
・藤原正和(2010年/男子)
・樋口紀子(2011年/女子)
の各選手です。

ボストンマラソン

・英名:B.A.A. Boston Marathon
・開催国:アメリカ
・開催日:4月第3月曜日
・開始年:1897年
・最高記録男子:2:03:02
(ジョフリー・ムタイ/ケニア/2011年)
・最高記録女子:2:19:59
(ブズネシュ・デバ/エチオピア/2014年)

1896年の近代オリンピック第1回大会の
翌年に始まった、世界で最も歴史が長い
マラソン大会です。マラソンへの
女子の参加が正式に認められたのも、
1972年のこの大会が初めてでした。

ホプキントンからボストンまでの
8つの街を駆け抜ける片道のコースで、
折り返し地点はありません。
全体的に下り坂が多いですが、終盤に
ハート・ブレイク・ヒル(心臓破りの丘)が
待ち構える難コースです。

日本人の優勝者は
・田中茂樹(1951年/男子)
・山田敬蔵(1953年/男子)
・浜村秀雄(1955年/男子)
・重松森雄(1965年/男子)
・君原健二(1966年/男子)
・采谷義秋(1969年/男子)
・瀬古利彦(1981,87年/男子)
・川内優輝 (2018年/男子)
の各選手です。

ロンドンマラソン

・英名:TCS London Marathon
・開催国:イギリス
・開催日:4月
・開始年:1981年
・最高記録男子:2:01:25
(ケルビン・キプトゥム/ケニア/2023年)
・最高記録女子(男女混合):2:15:25
(ポーラ・ラドクリフ/イギリス/2003年)
・最高記録女子(女子単独):2:16:16
(ペレス・ジェプチルチル/ケニア/2024年)

グリニッジ・パークをスタートして、 
バッキンガム宮殿近くのザ・マルでゴール。

ポーラ・ラドクリフ選手が
2003年に記録した2時間15分25秒は、
2019年10月のシカゴマラソンで塗り替えられる
まで、16年間も女子の世界記録でした。

2024年にはペレス・ジェプチルチル選手が、
女子単独レースの世界新記録となる
2時間16分16秒で優勝しています。

日本人の優勝者は
・瀬古利彦(1986年/男子)
・谷口浩美(1987年/男子)
の各選手です。

ベルリンマラソン

・英名:BMW Berlin Marathon
・開催国:ドイツ
・開催日:9月最終日曜日
・開始年:1974年
・最高記録男子:2:01:09
(エリウド・キプチョゲ/ケニア/2022年)
・最高記録女子:2:11:53
(ティギスト・アセファ/エチオピア/2023年)

ジーゲスゾイル(勝利の塔)をスタートして、
ベルリンの壁などの名所を回り、
ブランデンブルグ門にゴールする周回コース。
高低差20メートルのフラットなコースなので、
高速レースになりやすいです。

日本人の優勝者は
・松尾和美(2000年/女子)
・高橋尚子(2001,02年/女子)
・橋本康子(2003年/女子)
・渋井陽子(2004年/女子)
・野口みずき(2005年/女子)
の各選手です。

高橋尚子選手が
2001年のレースで出した2時間19分46秒は、
女子で初めて2時間20分を切る
当時の女子世界記録でした。

また、エリウド・キプチョゲ選手が
2018年のレースで出した2時間1分39秒は、
史上初めて2時間2分の壁を破った世界新記録で、
2022年大会で同選手がさらに自身の世界記録を
30秒縮める2時間1分9秒の新記録で優勝しました。

2023年大会では
女子のティギスト・アセファ選手が、
従来の世界記録を2分以上更新する
2時間11分53秒の驚異的なタイムで優勝しました。

シカゴマラソン

・英名:Bank of America Chicago Marathon
・開催国:アメリカ
・開催日:10月第2日曜日
・開始年:1977年
・最高記録男子:2:00:35
(ケルビン・キプトゥム/ケニア/2023年)
・最高記録女子:2:09:56
(ルース・チェプンゲティチ/ケニア/2024年)

グランドパークが
スタート&フィニッシュ地点で、
シカゴの美しい街並みを駆け抜けます。
全体的にフラットなコースなので、
記録が出やすいことで知られています。

女子のブリジット・コスゲイ選手が
2019年に記録した2時間14分4秒は、
ポーラ・ラドクリフ選手の記録を
16年ぶりに更新する世界新記録でした。

2023年には男子のケルビン・キプトゥム選手が
2時間0分35秒の世界新記録で優勝。
史上初の2時間0分台の記録になります。

2024年大会では
女子のルース・チェプンゲティチ選手が、
史上初めて女子で2時間10分を切り
2時間9分56秒で優勝しました。

日本人では男子で、
瀬古利彦選手が1986年に優勝しています。

ニューヨークシティマラソン

・英名:TCS New York City Marathon
・開催国:アメリカ
・開催日:11月第1日曜日
・開始年:1970年
・最高記録男子:2:04:58
(タミラト・トラ/エチオピア/2023年)
・最高記録女子:2:22:31
(マーガレット・オカヨ/ケニア/2003年)

スタッテン島をスタートして、
ニューヨーク市の全5区と5つの橋を渡り、
マンハッタン島セントラルパークがゴール。

世界中から集まるランナーは5万人以上、
沿道には200万人以上の観客が応援する、
世界最大規模のマラソン大会です。

日本人選手は優勝したことがありません。

関連記事/広告

タイトルとURLをコピーしました