「紳士協定」を鑑賞!おすすめの名作映画です!

映画 名作映画レビュー(1940年代)

1947年のアメリカ映画
「紳士協定(Gentleman’s Agreement)」
についてです。

ネタバレもありますので、ご注意を!

紳士協定とは

「紳士協定」は
大物監督と実力派俳優が名を連ねた
社会派映画で、扱うテーマは重いですが
見ごたえのある作品になっています。

1947年の第20回アカデミー賞では、
・作品賞
・監督賞(エリア・カザン)
・主演男優賞(グレゴリー・ペック)
・主演女優賞(ドロシー・マクガイア)
・助演女優賞
(セレステ・ホルム、アン・リヴィア)
・脚色賞
・編集賞
の7部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、
助演女優賞(セレステ・ホルム)の3部門を
受賞しました。

あらすじ

妻に先立たれ、息子、母と暮らす
ライターの主人公フィル。

引っ越してきたニューヨークで、
反ユダヤ主義の記事を依頼されます。

しかし、これまで実体験を元にして
記事を書いてきたフィルは、
ユダヤ人差別を経験したことがないので、
どうやって記事を書けばいいのか分かりません。

悩みに悩んだ結果、
実際に「ユダヤ人として生活する」ことを
思いつきます。

そうすれば、上辺をなぞっただけではない、
真実に迫った記事が書けるだろうと。

見た目の区別はつきませんし、
引っ越してきたばかりで、周囲に
自分の素性を知っている人もいませんしね。

そして、ユダヤ人風の名を名乗り、
いよいよユダヤ人としての生活が始まりますが、
それは想像以上につらいものでした。

フィル本人への差別はもちろん、
息子が友人にいじめられたり、
新しい恋人ともすれ違ったり・・・。

自身も家族も追いつめられていく中で、
フィルはついに記事を書き上げます。

その結果、待ち受けていたものは・・・。

感想

映画中の「紳士協定」の意味は、
差別に対して見て見ぬふりをすること。

そんな「紳士協定」が存在する社会は
変えていく必要がある!というのが
本作のメッセージでしょうね。

おっしゃる通りだと思います。

「あなたも見て見ぬふりをしてませんか?」
「声を上げて変えていきましょう!」
というのが、監督の言いたいことでしょう。

なかなか、耳が痛いところですよね。。

主演は、まだ若いグレゴリー・ペック(^^)

彼はこういう社会派作品の
「正義感あふれるお父さん」役が
本当によく似合いますね~。

アラバマ物語とか子鹿物語とかもそうでした。

トム・クルーズみたいな
スーパーマン的ヒーローではないですけど、
弁護士や記者として
自分自身の正義を貫くことで、
家族や社会を守っていくタイプの
渋いヒーローだと思います(^^)

日本では「ローマの休日」での
新聞記者役が有名だと思いますが、
それしか知らない方には
他の作品もぜひ見てもらいたいです。

彼の魅力を知ることができますよ(^^)

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