「バルカン超特急」を鑑賞!おすすめの名作映画です!

映画 名作映画レビュー(1930年代)

1938年のイギリス映画
「バルカン超特急(The Lady Vanishes)」
についてです。

ネタバレもありますので、ご注意を!

バルカン超特急とは

アルフレッド・ヒッチコック監督の
1938年公開映画「バルカン超特急」。

同監督にとってハリウッド進出目前の作品で、
イギリス時代最高傑作の呼び声も高いです。

原題は「The Lady Vanishes」で、
直訳すると「婦人が消える」。

その名の通り、列車の中で
婦人が突然消えてしまうストーリーですが、
邦題は舞台である列車の方を採用していますね。

ジョディ・フォスター主演の
2005年公開映画「フライトプラン」は、
本作のリメイクかっていうぐらいに
筋書きが似ています(^^)

あらすじ

ロンドン行きの国際列車が、大雪のため
バンドリカ(架空の国)で立ち往生する。

翌日の運行は決まったものの、
乗客は同じ宿に一晩泊まることに。

乗客の中には、
結婚を控えた美しい女性アイリス、
お調子者の男性ギルバート、
音楽教師を退職して故郷に戻る老婦人フロイ
熱狂的クリケットファンの男性2人組、
弁護士とその愛人などがいた。

アイリスは頭上の部屋で騒がしくする
ギルバートと口論に。

老婦人フロイは
宿の外から聞こえる音楽に耳を傾け、
演奏が終わるとお金を投げ渡す。

しかし外で演奏していた男性は、
何者かに首を絞められる・・・。

翌朝、列車に乗り込む乗客たち。

誰かが老婦人フロイの頭上に植木鉢を落とすが、
それがアイリスの頭に当たってしまう。

そして列車は乗客を乗せ動き出す。

アイリスと老婦人フロイは同室となり、
食堂でも食事を一緒にとるなど意気投合。

老婦人フロイは、
私の名前は「FROY」よと窓に指で書いて教え、
アイリスのために特別なお茶を頼んであげる。

アイリスは頭のケガのためか
意識が朦朧としていて、
部屋に戻りひと眠りする。

アイリスが目を覚ました時、
老婦人フロイの姿が消えていた。

周りの乗客に聞いても
老婦人フロイを知っている人は誰もおらず、
それどころか、
アイリス、君はずっと一人だったと言われる。

アイリスは宿で揉めたギルバートと再開し、
疑心暗鬼の彼にも協力してもらいながら、
老婦人フロイを探すが見つからない。

列車に乗り合わせていた医師のハーツには、
頭を打った影響で
幻を見ていたのではと指摘される。

自分の勘違いだったのかと
アイリス自身も思い始めた時、
食堂で老婦人フロイが窓に書いた
「FROY」の文字を見つける。

ギルバートは老婦人フロイが
アイリスのためにいれたお茶の袋を発見。

アイリスとギルバートは
老婦人フロイが実在の人物だと確信する。

2人は様々な妨害をくぐり抜け、
ついに老婦人フロイを発見する。

老婦人フロイは実は英国のスパイで、
ある情報を暗号化(音楽のメロディ)して
母国に持ち帰ろうとしていた。

それを阻止すべく、バンドリカのスパイたちが
老婦人フロイの命を狙っていたのだ。

ハーツ医師や一部の乗客・乗員までもが、
バンドリカのスパイだった。

彼らに命を狙われながらも、
老婦人フロイは暗号をギルバートに託して
途中で列車を脱出。

アイリスとギルバートは、
スパイたちを何とか振り切り英国に到着した。

アイリスとギルバートは結婚を誓い合う。

そして2人が英国政府に向かうと、
そこにいたのは老婦人フロイ。

3人は再開を喜び合うのだった。

感想

列車の中で一人の女性が突然消えて、
周りの乗客は誰もその女性のことを知らない。

彼女のことを知っているのは、自分一人だけ。

・・・面白くないわけがないですね(^^)

今見ると古臭さは感じますけど、
サスペンスの傑作に変わりはありません。

主演のマーガレット・ロックウッドは、
「自分だけが彼女を知っている」
という役を好演しています。

美人ですしね~(^^)

相手役のマイケル・レッドグレイヴが
もうちょっとイケメンだったらな~(^^;

一番の見どころは、
老婦人が「FROY」と自分の名前を
窓に書くところだと思います。

これが実在の証拠になりますからね。

2005年の映画「フライトプラン」にも
全く同じシーンがあります(^^;

あれってもうリメイクだと思うんですけど、
公表してましたっけ。

「フライトプラン」は
映画後半はジョディ・フォスターの
アクション映画になっていましたけど(^^;、
この「バルカン超特急」は
最後までサスペンスです(^^)

まぁ老婦人を探している時が
サスペンスの最高潮なので、
見つかった後は、若干盛り上がりに
欠ける部分はありますけどね。

「国際列車」が走っている
当時の世相も知れますし、
一度は見ておいて損のない映画だと思います。

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