冷夏についてまとめました(^^)
冷夏の決め方
気象庁によると、
6~8月の平均気温が
3階級表現で「低い」に該当すれば、
その夏は冷夏となります。
3階級表現では、
過去30年間の気温のデータを小さい順に並べ、
1~10番目:低い
11~20番目:平年並み
21~30番目:高い
という決め方をします。
ここで「低い」に該当すれば「冷夏」、
「高い」に該当すれば「暑夏」になるわけです。
気温が何度以下なら今年は冷夏ですよ
・・・というわけではないんですね。
今使われているデータは
1981~2010年の30年間で、
10年ごとに更新されます。
このデータは地域ごとに異なります。
冷夏の原因
日本の夏の強さを決めるのは、
日本の南の海上にある太平洋高気圧です。
この太平洋高気圧の勢力が弱くて、
北にあるオホーツク海高気圧の勢力が強い時、
冷夏になる可能性が高くなります。
東北地方では、
オホーツク海高気圧が夏季にもたらす、
冷たく湿った風は「やませ(山背)」と呼ばれ、
長く続くと冷夏の原因になるとされます。
また、東太平洋赤道付近の海水温度が
平年よりも高くなる
「エルニーニョ現象」が発生すると、
日本では太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、
冷夏・暖冬になる傾向があると言われています。
逆に、東太平洋赤道付近の海水温度が
平年よりも低くなる
「ラニーニャ現象」が発生すると、
日本では太平洋高気圧の張り出しが強くなり、
暑夏・寒冬になる傾向があると言われます。
ちなみに、「エルニーニョ」はスペイン語で
男の子、「ラニーニャ」はスペイン語で
女の子の意味です。
冷夏の影響
まず挙げられるのが、農作物の不作と、
それに伴う小売価格の上昇です。
1993年の記録的な冷夏の時には、
米が不作で、店頭から米がなくなったり、
輸入米を巡る混乱が起こったりして、
「平成の米騒動」と呼ばれました。
タイ米がかわいそうな扱いを
受けていましたよね。。
また、飲料や夏物衣料、空調家電などの
個人消費が減ることから、
経済には悪影響を与えることが多いようです。
暑い夏より涼しい夏の方が、
快適で過ごしやすいかもしれませんけど、
良いことばかりではないようですね。。