バレンタインデーの由来についてです。
バレンタインデーは英語では
「(Saint)Valentine’s Day」といいます。
「聖バレンタインの日」っていう意味ですね。
聖バレンタインは人の名前で、
古代ローマのキリスト教司祭
バレンティーノのことです。
バレンティーノは英語読みで
バレンタインになります。
このバレンティーノとは
一体どのような人物だったのでしょう?
●バレンティーノ司祭、2月14日に・・・
時は3世紀のローマ帝国。
当時兵士の結婚は禁止されていました。
ローマ皇帝クラウディウス二世が、
「結婚すると戦場に行きたがらない」
「愛する人を残していると
戦場での士気が下がる」と考え、
兵士の結婚を禁止したからです。
しかし、キリスト教司祭のバレンティーノは、
ひそかに兵士を手助けして結婚させていました。
このことがクラウディウス二世に伝わり、
バレンティーノは捕まってしまいます。
当時のローマでは
キリスト教は異教だったこともあり、
バレンティーノは改宗を迫られますが拒否。
そして西暦269年2月14日
(270年という説もあり)、
バレンティーノは処刑されてしまいます。
ちなみに、バレンティーノは処刑される前、
「あなたのバレンティーノより
(From Your Valentine)」と署名した手紙を
親しかった女性に送りました。
これがバレンタインデーに贈る
メッセージカードの起源だと言われています。
●2月14日のもう一つの意味は・・・
ローマ帝国では毎年2月15日、
豊作の神ファウヌスを祝う
「ルペルカーリア祭り」が行われていました。
この祭りは豊作を祈願する祭りですが、
男女の出会いの場にもなっていました。
というのも、この祭りの前日の2月14日、
女性は自分の名前を書いた札を桶に入れ、
翌日、男性が桶から札を引いて、
名前の女性と一緒に祭りを過ごす
決まりだったのです。
一緒に過ごす内に本当の恋に落ち、
結婚する男女も多くいたそうです(^^)
バレンティーノが2月14日に処刑されたのは、
このルペルカーリア祭りの生贄とされたため
とも言われています。
ちなみに、当時の2月14日は、
ローマ神話の結婚や出産の女神
ユーノー(Juno)の祝日でした。
ユーノーは、6月(June)の語源で、
「ジューン・ブライド」は
この女神の名からきています。
●2月14日が特別な日に・・・
時は流れて西暦496年。
ローマではキリスト教が勢力を増していて、
教皇ゲラシウス一世は、異教の祭りである
ルペルカーリア祭りを禁止しました。
それに代わるものとして、
2月14日には女性の名前ではなく
聖人の名前を引かせて、
その聖人の生き方を倣うようにする
という行事を始めます。
そこで、かつて2月14日に殉教者となった
キリスト教司祭バレンティーノを、
この行事の守護神としたのです。
やがて、バレンティーノが生前
結婚の手助けをしていたことや、
ルペルカーリア祭りが元々
男女の出会いの場であったことなどから、
2月14日は恋人たちの記念日になった
そうです(^^)