映画「わが谷は緑なりき」概要・あらすじ・感想

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1941年のアメリカ映画
「わが谷は緑なりき
(How Green Was My Valley)」
についてです。

ネタバレもありますので、ご注意を!

概要とアカデミー賞

19世紀末、イギリスの田舎町で暮らす、
ある家族の姿を描いた作品です。

監督はジョン・フォード。

西部劇で有名な監督ですけど、
こういう人情味あふれる作品も
撮れるんですよね~。

第14回アカデミー賞(1941年)では
10部門にノミネートされ、
・作品賞
・監督賞(ジョン・フォード)
・助演男優賞(ドナルド・クリスプ)
・美術監督賞 (白黒)
・撮影賞 (白黒)
の5部門で受賞しました。

ノミネートされたものの
受賞に至らなかった賞は、
・助演女優賞(サラ・オールグッド)
・脚色賞
・ドラマ音楽賞
・作曲賞
・編集賞
の5部門です。

ジョン・フォード監督にとっては、
自身3度目の作品賞受賞。

映画史に名を残す巨匠の
全盛期の作品と言っていいでしょうね。

この年のアカデミー賞には、
あの「市民ケーン」も合計9部門で
ノミネートされましたが、
受賞は脚本賞の1部門だけ。

「市民ケーン」といえば、
「史上最高の映画ランキング」で
1位常連の作品ですが、
映画のモデルとなった新聞王による
興行上の様々な妨害があって、
アカデミー賞レースにも
影響があったと言われています。

もしそういう妨害がなかったら、
「巨匠ジョン・フォードの感動大作 VS
奇才オーソン・ウェルズの傑作デビュー作」
っていう、アカデミー賞の歴史に残る
頂上決戦が見れたかもしれませんね(^^)


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あらすじ

イギリス・ウェールズの
「ロンダの谷」は炭鉱の街。

ここで長年暮らした主人公の老人
ヒュー・モーガンの回想によって
物語が始まります。

時代はさかのぼり少年時代のヒュー。

厳格な父と年の離れた5人の兄は
みんな炭鉱の労働者で、
家にはいつもしっかり者の母と
やさしい姉がいました。

長兄の美しい嫁に初恋をするヒューに、
新しく街へやってきた牧師に恋をする姉。

貧しいながらも幸せな家族生活を
ヒューとその家族は送っていました。

ある日、炭鉱の賃金が引下げられることに。

ヒューの兄たちは組合を作って
ストライキを起こそうとしますが、
父は兄たちの気持ちに理解は示すものの
組合結成やストライキには反対します。

父は街の人々に避難され、
それに対する抗議に行った母とヒューは、
帰り道に川に転落して重症を負います。

長期間の療養生活を送ることになった
母とヒューは、当初は絶望しますが、
見舞いにやってきた牧師に勇気づけられ
快方へ向かうことになります。

すっかり回復したヒューは学校に通い始め、
最初はいじめられますが
やり返していじめっ子とも仲良くなるなど、
たくましく成長していきます。

ヒューの家族にも変化が訪れます。

長兄は炭鉱で事故死、
他の兄たちは賃下げや解雇が相次ぐ
炭鉱に見切りをつけ海外へ。

姉も牧師を一途に想いながらも、
街の炭鉱王の息子の求婚を断ることはできず
結婚して海外へ。

モーガン一家は、ヒューと両親、
長兄に先立たれた兄嫁だけとなります。

学校を首席で卒業したヒューは、
父や兄と同じ炭鉱で働く道を選びます。

そんなある日、
姉が街に単身戻ってきます。

姉は炭鉱王の息子との離婚や
牧師との不倫のうわさをたてられ、
街の人々に避難された牧師は
街を去る決意をします。

ヒューと牧師はお別れをし、
いよいよ牧師が街を出ていくその日に、
父の働く炭鉱で事故が起こります。

ヒューと牧師は助けに行きますが、
父が犠牲になってしまいました・・・。

ここでヒューの回想は終了。

老人となった現代のヒューは、
色々なことがあって
この街は変わってしまったが、
それでもここでの生活は
良いものだったと語ります。


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感想

とにかくですね、
「名作映画オーラ」っていうのかな?
そいういうのが全編にわたって
感じられる映画です(^^)

あらすじを文字で書いても
伝わりにくいんですけど(^^;

「寅さん」「北の国から」みたいな、
ああいう雰囲気ですかね~。

映画の中では主人公のヒューに、
・大けがの長期療養
・長兄の事故死
・兄たちの海外移住
・学校でのいじめ
・姉の望まない結婚
・牧師に対する誹謗中傷
・父の事故死
など、つらいことがたくさん起こります。

それでも、
不思議なことに悲壮感はないんですよね。

それどころか、
明るく前向きな雰囲気さえ感じられます。

老人となったヒューが、
「自分の人生は良いものだった」
って振り返ってますしね(^^)

白黒だけど美しさが感じられる映像美も、
さすがはジョン・フォード。

巨匠の会心作だと思います!


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